FM三重『ウィークエンドカフェ』2019年9月14日放送

今回は『三重県シェアリングネイチャー協会』理事長の櫻木善仁さんがお客様です。
身近な自然に五感を開き、季節の移ろいや生き物の息吹を感じる…櫻木さんは、その楽しさを教えてくれます。
今、三重県内のネイチャーゲームリーダーはおよそ100人。
櫻木さんは、ワクワクしながらリーダー養成講座を受講しました。
そして自然のすばらしさを感じています。

前の名称はネイチャーゲーム協会、ゲームの中から自然を感じる楽しさ

以前は『ネイチャーゲーム協会』と言っていたのですが、自然とのふれあいということから『シェアリング』を付けて『シェアリングネイチャー協会』と改名し、いろいろな自然の中で遊んだり体験する活動に変換しています。
私たちもいろいろな学校や保育園に出向き、いろいろな体験をしてもらう活動をしているので、三重県内でも経験したことのある人が少しはいるんじゃないかなと思います。
インパクトとしては『木の鼓動』というゲーム。
木から聞こえてくる自然の音を体験しようというもので、聴診器で木の音を聞くことができるということが大きなインパクトだと思います。
普段から周りの自然を見たり聞いたりしていることが、そのまま体験的なゲームとなっています。
例えば自然の色を探したり、人口の色と比較して、自然の色の凄さを感じてもらったりします。
『ゲーム』と言っても競い合うものではなく、みなさんが体験したことを分かちい仲間と共感するというのがメインです。
競争するのではなく、みんなで親しみながら自然と一体化できるという活動です。

 

然体験、クラフトなど素敵なアイテムがいっぱい

もともとレクリエーション活動を行っていまして、その中の一つの紙面の中に、当時のネイチャーゲーム協会の活動をするための養成講座を見つけて飛び込みました。
これはすごいな、と。
昔の遊びを今の時代に合わせたと、私は捉えました。
それからもう30年近くになっています。
多種多様な遊びが増えているので、養成講座を行ってもなかなか人が集まらないというのが悩みの種ですね。
『シェアリングネイチャー協会』ではイベントとして夏と秋と冬にそれぞれ一泊二日の体験学習を行っています。
小学校3〜6年生を対象とし、夏は海や川で泳ぐのを中心にネイチャー体験。
秋は森をターゲットに、冬は雪山をターゲットとしながらネイチャーゲームと自然体験、クラフトを行っています。
『コウモリと蛾』というゲームがあります。
コウモリが蛾を食べるという食物連鎖をゲーム化したものなんですが、コウモリが目隠しをして蛾を食べるというような形。
コウモリ役になった人は目が見えないコウモリに扮して、超音波の代わりに声を出します。
蛾がそれに声で返して捕まえるという、聴覚を活用としたゲームで、子どもたちににもとても人気があります。

 

態系が変わってきていることなど、ゲームの中から感じる

福祉施設などや、幼稚園や学校はもちろん、民間企業にも訪問します。
自然と触れ合って慌てず活動し、受け身になるというところから、参加者さんが少し穏やかになったかなと思います。
プログラムは活動的なことからゆったり、そして最後は自然と一体化になるということで、身体の動きもだんだんゆっくりになるという流れなので、そういうところから考えると穏やかになってくると思います。
自然の中に触れ合って初めてわかることなので、僕らが言っているのは知識があっても実践ができないといけないということ。
まずはとにかく現地でいろいろな活動をしてもらうと納得してもらえると思います。
例えば今ならバッタなどの生き物が少なくなっているのを実感できると思いますし、カエルの鳴き声も以前より少なくなっていることに実体験することで理解して、これは大変なことだとわかるのではないでしょうか。

 

ち葉で体を覆う大地の窓やどんぐり拾いなど楽しさ満載

これからの季節は、活動をするのにとても適しています。
公園に行って木を眺めたり、落ち葉を拾ってみたり、それだけでも素敵な時間です。

落ち葉に埋まって自然の大地と一体化することを『大地の窓』と呼んでいます。
空を見上げながら、自分はもう葉っぱに隠されて自然と一体化するというのはインパクトがあります。
秋はやはり、一番良いのは木の実がたくさんあるので、ゲームをした後にクラフトをしたり、どんぐりを茹でて食べてみたり。
1つの自然体験活動が大きく膨れ上がるので、とても楽しみやすい時期となります。
参加者が笑顔で帰っていくのを見ると、その満足感がそのまま返ってくるのが嬉しいですね。
北から南まで、山や川がたくさんあるので、三重県は立地としてはとてもいいなと思います。
僕が一番大好きなゲームは『サンセットウォッチング』
『ともやま公園』の夕日がとても綺麗で、海に沈んでいく雄大さが脳裏に焼き付いています。
夕暮れから陽が沈むまでを静かに見つめる。
自然の中でいろいろな共感を楽しんでいます。